あの人にもう会うことはない、会えないのかと今更すぎるけれど寂しくなった。日常の些細な出来事を汲み取れるような温かい日々が私は結構好きだった。あの人のことも好きだった。伝えそびれてしまったな。

大人になる過程でやんわりといなくなってしまった人がいる。どっちかが好きになってしまったり、好意を伝えられず時間が過ぎてしまったり、暮らしている土地が離れていたり。ただ、いなくなってしまうまでの時間が何か温かい記憶になってくれたら嬉しいと思う。

もう連絡を取ることもない、SNSを見ることもない、いまどんな暮らしをしているのか知る由もない。あの頃しか私には分からないけれど、あの人は素敵な人だったから、同じように素敵な人と暮らしていて欲しい。

知ったらきっと余計に寂しくなってしまうから、何も知らないままそう願っています。さようなら。

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