あの街

私の休日の過ごし方は、家で永遠に寝るタイプだったのだけど、ここ数年はよく外に出るようになった。代々木公園、多摩川、みなとみらい、吉祥寺は私のとっておき。

先週の祝日は代々木公園へ行った。何もしない、歩くだけで楽しい。秋っぽくてよかった。それから日曜日にはみなとみらいへ行った。ホットドッグが美味しかった。

 

もうなかなか行けなくなってしまった街があって、そこにはお気に入りの古本屋さんと古着屋さんと、屋上がある。友達がいれば、遠くても行くのだけれど、そんな相手はいない。そういえばずっと気になっていたカレー屋さんがある。ひとりで通っていた焼き鳥屋さんの店長は元気かな。いつも話しかけてくれて嬉しかったな。

 

今住んでいる街は便利だし、楽しいから好き。だけど東京に来てずっと住んでいた街や、よく行っていた街はよく知っていて、過ごし方もわかっているから恋しく思う。

今の街も、離れた頃にきっと同じように恋しくなるんだろう。

たまには新しいとっておきを探しに行かないと。

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泣かないで

私は本当によく泣く。気にしい性格だから、小さなひとことを考えすぎてしまったり、したいことが思い通りにならなかったり、嬉しいことがあったり。

小学生の頃から本当によく泣く子だった。大人になれば治ると思っていたけれど、相変わらず泣いてばかりだ。泣けば解決すると思っているのかと父によく怒られていて、余計に泣く私を見兼ねて母はよく父に怒っていた。泣きたくないが涙が出てしまう、喋ろうとすれば喉が詰まり声も出なくなる。昔から、泣きたくないのにと悩むことが多かった。

 

泣かないで欲しいと言われるたびに、そうじゃないと思うし、私も泣きたくないと言葉にはできないし、否定されたような気持ちになる。生まれて初めて「泣くのが君でしょ」と言われ救われたような気がした。

 

 

もちろん変わる努力も必要だけれど、今の私を受け入れてくれる人を大切にすることや、今の私を愛してもらう努力もしていけたらいいな。

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暮らしの境目、海。

海に行くと、あらゆる感情が出てきてしまいやっぱりいつも泣いてしまう。思い出すのはいつも過去で、結びつけられた今後の不安で、不確かな悲しいばかりだ。

もう誰もいなくなってほしくない。出来るならばずっとそばにいて欲しいけれど、一緒にいることで傷付くのも嫌われるのも怖い。不安な気持ちだけで泣いてしまう。

 

たくさんの分岐点があって、選んで、失敗して、違う未来は幸せだったのかと考える。その時の気持ちをきちんと大切にしていたのに。

海に行って相談をしてみる、私の心のずっと奥と。もう泣かなくていいようにしてあげたいと強く思う。

 

いつかおかしくなってしまうのではないかという不安をずっと抱えながら暮らすのは、とても苦しい。大切な人が毎日抱きしめてくれるだけで少しばかり救われる。たったそれだけの日々。

いつか誰を幸せにしたい。大切な人の役にたって、存在意義を確かめられたらいいのな。

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程よい距離感

平和に生きていくために、執着しないことを大切にしている。

ひとつの目標や大切なことがあると、どうしても守りたくなってしまうから、ダメだった時にひどく落ち込み、体が震え涙が出る。

去年珍しく執着するほど大切な人ができたけれど、浮気されてしまった。とても悲しかったから、もう大切にするのはいいかなと思った。

 

小さい目標も、あまり大切にしすぎないようにしている。定時で帰る。コンディショナーを買う。早起きをする。ご飯を作る。出来なくても、まぁしょうがないよねくらいのテンションでいないと、小さなことでまた落ち込んでしまうから。

本当は、何も出来ないことや大切に思えない自分のことが嫌い。小さいことくらいきちんと出来るようになりたいし、大切に思いたいひとに精一杯向き合いたい。自分を守るために諦めていることに対してまで執着してしまいそうになり、考えるのをやめる。

 

少しずつ執着するようになった人がいる。迷惑をかけることもあるけれど、いなくならないでと毎日願っている。

いつかこんな私のままでも平和に生きていけたらいいな。

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こんなにも暖かい

今日があまりにも楽しくて、嬉しくて、東京に戻るバスで泣いてしまいそうになる。

東京に来てから今年で4年目になる。地元の同級生が、当時ではあり得ないメンバーで遊んでいるのをSNSで見てずっと羨ましく思っていた。元々友達は少なかったけれど、物理的な距離によって会えないことばかりだった。

 

中学生ぶりの再会をした。方言と、暖かい声色と、懐かしい話。久々に、私の話を誰かにするのが怖くなかった。とてもとても楽しかった。

きっと私のことを嫌いにならないだろうと思える人は、一緒にいてとても安心する。

 

私はきっと今の暮らしをできる限り続けるだろう。しがみついて、ここで生きていくんだろう。

地元で暮らす想像はやはりつかないから、たまには帰省して、友達に会いに行こう。

またね

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海は好き

私は昔からとても暗い人間だと思う。

私などが誰かに愛されることなどは絶対になく、どこかで裏切られているのではないかと考えてしまう。

信用や期待などは全てを知った時に悲しくなる原因でしかないので、離れて欲しくない人ほど信用できず、冷たい言葉や行動をしてしまう。

本当はずっと、ずっとずっと誰かのいちばんになりたかった。真っ直ぐに、私のことを大切にしてほしかった。私の愛情もきちんと受け止めてほしかった。それだけだった。

 

静かな海底にいると、あちらの世界はとても眩しく見える。きっともっと暖かいんだろう、とも思う。それから私もいつかはそこに行けるのでないかと期待する。

誰のいちばんにもなれたことがないのに。

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