余白には色

まだ音楽をしていた頃、音に強く色を感じていた。音だけではなく、数字や言葉にも色があった。色の雰囲気から、たくさんの想像を膨らませるのが好きだった。

音楽をやめてから、色を感じることが減った。正確には感じているけれど、そのことを考える時間が減ったのかもしれない。毎日人並みの暮らしをするために必死で、何かに対して想像する時間がなくなってしまった。

小さいことを気にしたり、誰かの感情を考えたり、ダメだったことに執着したり、そんなことばかり考えていて、それが私らしさとして当たり前になってしまっている。疲れちゃったな。

気にかけてくれる人や、理解しようとしてくれる人は少ない。望んでこの暮らしをしているけれど、たくさんのものに色があった頃が恋しい。

もう少し、暮らしに余白があったらな。

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